『オペラ座の怪人』は凄いし、好き。

『オペラ座の怪人』をひたすら愛するブログです。

 (1幕つづき)
今回は芝ファントム一色の
タイトル通り「芝ファントムWORLD」です。

The phantom of the opera
ターン・タッタッタッタッターン♪
舞台を上手から下手へ横切るダミーファントム&クリス。
(1回目)橋の上を行ったり ダミーファントム&クリス。
(2回目)橋の上を来たりも ダミーファントム&クリス・・・・
本物が2回目の橋を渡ってこないぞ、と。
どうりで照明がいつもより暗いはず。
ほとんど、というよりほぼ見えません。
体型と顔の形が違うなぁ、で分かったようなもので。
えー  曲の半分をダミーが持っていくんかい。
芝ファントムがどんな感じで橋を渡るか見たかったです~
半ば病院の待合室で順番を待ってるような心持ちで、
芝ファントム&苫田クリスの登場をじーっと待っていました。

ろうそくがニョロニョロのように上がり、やっと来ました、ボートの2人。
「夢の中でささやく 歌声こそ」
わー キマシタ!!生・芝ファントム~
この曲はテープですが、やはり素晴らしい歌声ですね~
「ザ・ファアアアントム・オブジ・オペラ そう」
「ザ・ファアアアン」などすべての高音は高めに
「そう」などは同じ「ファ#」でも低音気味に聴こえ
その美声がなんともワイルドな色気。
「あなたね」
で、芝ファントム、いつもの右手を開いて後方に高々と。
おお!手が長いのかマントの広がりで、こんなところに見た目の迫力。

「歌え! 私の音楽の天使よ」
あ~、「天使よ」とこんなにはっきり「よ」を言うなんて、本当に懐かしい限り。
「歌え!私のために!」
キメキメに帽子を投げ、マントを右手だけでパーッと見事に扇状に広げ
そのままボートの上へふわり。これ、凄かったです!
芝さんの身長と同じ丈のマントが広がると、ものすごい面積・笑。
しかも片手での所作に、なんだか力強さまで感じます。
村さんのソフトクリーム型マントも凄いと思いましたが、
芝ファントムのマントさばきも必見ですね!

腰にパシッと両手を当て、来ましたセクシーファントム
オールバックのなでつけは至って普通でササ、サッと終了。
でもって、表情も終始真顔。目を細めたり、見開いたり、お口半開き・笑、とか
一切なしの「無」の境地、なファントム。一部共通の「芝ファントム無感情説」
は、なるほどこれか~。
アルプの芝さん記事から、エモーショナルを抑えようとするも
うっかり出ちゃうようなギリギリ感を表現するのかな?
しかし、芝さんに見える、という感想から、結構やりたい放題か?などなど
想像してましたが、私が観た限り完全にエモーショナルを
黙らせておりましたね。しかしこのあと、MOTNで無感情の巧みさを
私は感じてしまいましたです・・・。

突き刺すような芝ファントム視線の先には苫田クリス。
苫田クリスが終始可愛くってですね、
何度も見とれ、何度か芝ファントムを見逃しました。
ちょっと首をかしげ、うっとりファントムを見つめる苫田クリス。
はかなくせつない、というよりは
音楽の天使と信じて疑わない夢の中のクリス。
ちょこっと開いているお口がなんともいえません

「歌え!エンジェル・オブ・ミュージック!!」
オルガン壇上に上がり、真っ直ぐクリスを見つめる芝ファントム。
「歌え!私のためにー!」
「にー!」って、それは今井ファントム以来・笑。
あんまりそれは、エリックが伸ばすとは思えませんがね

The music of the night
特にこの曲とラストはファントム役にとって重要かつ課題である、
と改めて思いました。ここで「ファントム」としてどうあるか?
「オペラ座の怪人」で無感情のままやってきました
芝ファントムの「甘美なる世界」
ここをどういった歓喜に、が興味深いところ。
そして、もちろん歌唱力は申し分ございません。
土曜マチネの音程の怪しさもありましたけど、
特に日曜マチネの完璧さといったら・・・言葉もないです。
勝手に涙がツーっと流れていったのは初めてでした。
感情を抑えてる分、歌に込めているのがよく分かります。
これが、ホントっに凄いと思いました!
芝さんを長く拝見して鑑みますに、彼はどんなファントムでも
出来るはずです。感情のおもむくままも、ダークに官能全開も、
狂気と歓喜の乱れ打ちも。そういった引き出しをあえて持ち出さない
コントロール力というんでしょうか。
先だって遠征ギリギリにUPした「音楽の王国・MOTN」でも
書きましたけど、ファントムは音楽で気持ちを表現していくのです。
芝ファントムが、これに徹していることが素晴らしく、
なおかつ声の出し方、当て方を変幻自在に操って、
その声から感情を表現する。それはまさにエリックでした。
芝さんは感情を抑え込むという新しい表現のファントムを創り出した、
と私は大変興奮しました。

エリックの幼少時代といえば、
「母にも嫌い抜かれて」「マスクで醜さ隠され」です。
これはどういうことでしょう?
子供は親に虐待・言葉の暴力・コミュニケーションゼロなどを受けると
感情を抑え込み、果ては無表情=能面状態になります。
檻に入れられ、嫌い抜かれて憎まれ続け
追いかけられる日々を送ってきたエリックにとって、
大人になってから感情を取り戻す時があったでしょうか?
あったのは、怒りと憎しみ。
ゆえに、エリックは癇癪(かんしゃく)持ちです。
しかし、虐待等を受けた子供もそうなんですけど、
心の中では嬉しいとか楽しいとかちゃんと感情があって、
でも表には出しません。親の反応が怖いからですね。
しかもですよ、エリックの顔は奇形で、笑っても笑い顔にならない醜さです。

そんな顔も感情も、わざわざ仮面で隠されてきたんだ!
どうやって感情を出せっていうんだ!
私は感情を出したくても出せない。
感情の出し方を知らない。
それはキスを知らないのと同じなのだ・・・

を芝ファントムから感じた時、私は泣きました。
だから、音楽を使ってクリスに心を開いていく。
それが唯一歓びを表現できる方法だから。

「私のために歌ってほしい どうか」
で、差し出した芝ファントム右手の小指からひとつひとつ指を
折りたたんでいく様がエリックの神経質さを感じさせますね。
なめらかに折りたたむのも素敵ですけど、
こちらは何も考えなくても手が勝手に動いてくれますが、
ひとつひとつ折るのは、意識しないと出来そうで出来ません。
所作や感情を押し殺すのもそうですが、
芝さんなりの計算されたファントムに私は驚くばかりです。
これは相当研究と試行錯誤をされたのではないかなぁ。

「新しい未知の世界に 二人で旅立つのだ」
「心のおもむくま ま          !!!!」

・・・・・((((;゚Д゚)))))))
芝ファントムの大声量と美声の波動が私を通り、
それは「ぎゃー」とか「すごーい!」とか
騒ぐものではなくなって、感じるものになりました。
なので、言葉がありません。ブルースリーじゃないですが、
ホントに「Don't think, just feel」です。
ビブラートをかけない「ままー」は
トガっていて、エリックの自己主張を感じ、
逆にビブラートがかかるとソフトな感じがします。
これが、音楽で気持ちを伝えるってことなのか・・・

「君は私のもの」

も素晴らしいというか、驚愕でした。
芝さん、音程は当然合っているのですが「もの」のピッチが低く、
低音に聴こえます。なので、「クリスティーヌは私のものだ!」
を「も・の」と無駄に強調して歌うことなく低音にすることでインパクトが残る。
こういうテクニックが至るところに散らばっていて、
歌詞は消え、声の色だけが今も私の耳に残っています。

「私にさわってほしい」
ウワサ通り、ガツガツさわっていくことはないんですが、
やっぱり芝さんはあえてさわらないようにしてるのかな、と感じましたね~。
ひつこいようですが、芝さんはどんなファントムでも出来ると思うので、
さわるスタンスならガツガツにさわっていくと思います。
それが証拠に、PONRの官能さ・・・は後ほどですが、
「耳をすませて 聴いてみたまえ」
でクリスの顔を自分に引き寄せたあの距離!
にしても本当にもう少しで「チュ-」でしたから
クリスにふれたい感情も抑えているように思いました。

「心は空に高くぅぅぅ」
芝ファントムのファルセット、本当に美しかったです・・・
これぞ歓喜の声の色。特にこの曲ラスト
「二人は歌うのだ 夜の調べの中にぃぃぃぃぃ...」
は圧巻で、音符が声の色によって、黒から七色に輝き
美の調和を耳で聴かせて頂いたようでした
涙がこぼれました。
そして、芝ファントムから海外ファントム・Hugh Panaroを
思い出しましたですね。

芝ファントム「The music of the night」
お見事でした!!


と、こんなところで一旦終了・・・すみません!
つづく~
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