『オペラ座の怪人』は凄いし、好き。

『オペラ座の怪人』をひたすら愛するブログです。

フーガとは
複数の声部が模倣しながら後続の旋律が次々に追いかけ、
または絡み合いながら演奏する様式

つまり「オペラ座の怪人」とは
ファントムとクリスティーヌが追いかけ、絡み合う、
究極の愛の物語です。

芝ファントムが大声量で熱唱すれば、
久保クリスはさらなる高みを求め大熱唱。
まさに2人の声が追いかけ合い、絡み合い、
ひとつになろうと、お互いを求めているようでした。

7/9,10 マチ・ソワ・マチで観劇しました。
3公演通してのレポです。
全体的にもノリノリ♪(/・ω・)/ ♪
&素晴らしいパフォーマンスで、
ハンニバル・マスカレード等、大満足の3公演でした!!

オペラ座の怪人       芝 清道
クリスティーヌ・ダーエ   久保佳那子
ラウル・シャニュイ子爵  北澤裕輔
カルロッタ・ジュディチェルリ 河村 彩
メグ・ジリー         中里美喜
マダム・ジリー       佐和由梨
ムッシュー・アンドレ    賀山祐介
ムッシュー・フィルマン   平良交一
ウバルド・ピアンジ    永井崇多宏
ブケー            橋元聖地

プロローグ
コーン!「落札!」
「お客様の番号をどうぞ」
お馴染み、林オークショーナー兼レイエ。
早口で、さっさと仕事を終わらせたい、
まるで倉庫管理のおじさんです。が、ここはオペラ座。
オークションに参加する、北澤老ラウルの斜め後ろに
橋元さん。ひとり置いてそのお隣の土居さん。
こんな薄暗いところにファントムとクリスティーヌが
まぎれ込んで、このまま二人が歌い出してもなんの問題もない
豪華すぎるアンサンブル。
そして、初・北澤ラウル。
「オルゴール これだぁ」
・・・・怪しい。実に怪しい。
本当に思い出して歌っているのか、北澤ラウル。
しかし、イベントで「ラウルを思うとせつなくなっちゃうよね」
と言っていたし、そんな感じをとても期待してます。

「昔の亡霊も逃げ出すことでありましょう!」

シャンデリアの上昇と共に、
やはりここで涙が込み上げてしまいます。
はぁ、、、いい!この何もかもが動き出すオーバチュア。
ダストカバーが一気に引き上げられる瞬間も大好きで、
プロセニアムアーチの登場に心が躍ります(。>ω<。)ノ

ハンニバル
「こぉのぉ~ トロォォオオオオ、オオオオ、フィー」
河村カルロッタ・・・
いやはや、本当に手抜き工事返上ですね、河村さん。
毎回全力投球で、3公演共に素晴らしい大歌唱力を披露。
そして、毎回驚くべきはそのツルツル・もちもちのお肌。
全く、化粧負け知らず。いつもおキレイです、河村カルロッタ。


「帰りこし 我が祖国~」
永井ピアンジ、またもや名古屋でも狂ったような連登>なんのその。
プリマドンナでももの凄い声量で、永井さんの実力を堪能。
ホントーに凄い声量の持ち主なんですよ、永井さんは。
かつてライブでオペラを聴かせて頂きましたが、
その建物のガラスが割れたかと思いました(;゜0゜)

「いざ歌え 踊れよー かの人たたえ」
久保クリス登場!
私、オペラ座人生で経験したことのないことが起こりまして、
久保クリスが登場しただけで、泣いてしまいました。
クリスティーヌや。と思いました。
もう本当に最初から最後まで釘づけで、
こんなに目の離せないクリスティーヌが居ただろうか、と。
これはエリックの気持ちが分からろうというものです。
「私はクリスティーヌ・ダーエに夢中になってしまった
 ― 回復不能のなまでに、あいそが尽きるほど、
   あの女を手に入れたいという思いに固執してしまったのだ」
(小説「ファントム」引用)
もちろん、手に入れたいとは思いませんが・笑、
久保クリスを永遠に観ていられそうな気分でした。
表情が目まぐるし変わって、時々別人に見えますし、
実際写真を見ても、全部顔が違いますよね?
まるで高井ファントムのようです。

賀山アンドレ、平良フィルマンのコンビも
だいぶ板についてきて、
特に賀山アンドレの脱・大真面目を感じ表情に変化が。
芸術肌アンドレのちょっと調子のいいところや
弱腰感もにじみ出て、とてもいい感じです。

「お二人に伝言がありますのよ
 オペラ座の怪人からの」
佐和ジリー。何度か拝見。
ジリー風を感じてる方ではありますが、
歌唱力は抜群で、その声量は劇場を揺らします。
なので、先回のようなプリマドンナ崩壊はない
という点で中里メグも含め、安心・安全のジリー親子。

カルロッタがブチ切れて「オペラに出るのやめますわ」
の代役、久保クリスの第一声。
「それが・・・・言えないんです」
普通にうまい!
間の取り方も絶妙で、滑舌良し。

スィンク・オブ・ミー
歌い始める久保クリスの「恐る恐る」感が本物でした。
「どうぞ、、、思い出を、、この胸に、、、」
こんな感じで大丈夫かしら・・・
音楽の天使はそばにいてくれる?
マダムジリーのうなづきに、
久保クリスの顔から一気に不安が消え、
自信に満ち溢れた表情で歌い始めました。
「忘れないでいてね 過ぎし日の愛を!!!」
久保さんは佐野さんのような、目ヂカラの使い方が
どのシーンもすごく上手で、視線の方向、送り方、静止
と、全部の瞳の動きに無駄がありません。
しかも、毎回同じ動線を間違いなく通っていくのが驚愕で、
歌やセリフ、動きのみならず、瞳にも集中力を
切らすことがありませんでした。
手の動きの完璧さと云えば、佐野さんですが、
久保さんも同様、毎回キッチリ手はそろえられ、
とにかくどのシーンでも適当な手の動きは一切なしです。
静止してる時でさえその手の置き位置は決まっているし、
こんなところにまで神経が行き届いて、
その上完璧に歌う、なんてことができるんだろうか、と思いました。

「あれは クリスティーヌ!」
期待の初・北澤ラウル登場なのに、
久保クリスがあまりにも素晴らし過ぎて
歌をさえぎられたような気分になり、
イラっとしてしまいました・苦笑。
しかしその瞬間、5番BOXのライトが消え、
これはエリックと同じ気持ちなのかもしれないな、と思ったり。
無論、彼の場合「イラっ」では済まない状態でしょうけど(°_°)

で、一応北澤ラウルに視線をやると、
開けてビックリ玉手箱の逆版か、
「ヒゲがない」
この後、支配人オフィスでよく分かるのですが、土曜マチネでは
・ノーメイク
・ヒゲがない
・髪セットしてない
子爵の格好をした北澤さんがやってきました。
どうした、ラウル?なにがあった?
ヒゲはなくてもいいと思いましたが、
もう少しメイクしてもいいんでは?
ただ、目の周りをグルッとアイラインを引いているのか、
奇妙な隈取のせいで、なんたら愛之助さんのよう。
そもそも、髪とかそうよ。です。
しかし、その後の公演ではヒゲあり、メイクもそれなりに、
なにより髪もしっかりセットで、見た目はまともになりました。

久保クリスのスィンク・オブ・ミーは
マダムジリーのセリフ通り、
「本当に、素晴らしかったわ」に尽きます。
私は、オペラ座でこんなに泣いた
スィンク・オブ・ミーはない
です。
久保クリス、素晴らし過ぎて言葉もない。
笠松さんの声をずっとクリアにしたような透明感。
笠松さんの美声もかなりクリスタルガラスと思いましたが、
久保クリスの歌声はまるで、
薄いガラスでできたすずらん畑にいるようです。
穏やかな風が吹く度、無数に連なったすずらんの花が
何とも云えない愛らしい音を奏でます。
なんといっても声質が素晴らしい!!
エリックの「愛らしい声」とはこのことか。
しかもあの小柄な体系からは想像できないほどダイナミックな声量。
素晴らしく通る、さわやかな甘さの、いつまでも聴いていたい美声。
歌唱力も然ることながら、表情も抜群でナチュラル、
しかしメリハリがあって、そしてカワイイ
歌う歓びを噛みしめ、初めて大役を歌い上げる
クリスティーヌそのものでした!!

「なんて素晴らしいあなた 感激したわ
 いつの間にそんなに うまくなったの」
中里メグの質問に、まずは背中を向ける久保クリス。
今まで拝見してきたクリス役はメグに背中を向けるも
観客にはその表情が見え、それは
「何と答えようか顔を曇らせる」のが通例。
しかし、久保さんは観客からもその表情を明かさず、
振り返った時には笑顔で明るく答えるというものでした。
この「明るく」、人によっては「元気」に見える久保クリス。
遠い目をした夢うつつが王道かと思っていましたが、
小説「ファントム」でクリスティーヌの日記の中に
「私の精神状態は正常で 常軌を逸した過剰反応ではない」
とあり、これは考えてみると、クリスティーヌが夢うつつの
ぼーっとした感じは、父親が亡くなって絶望していたからであって、
実際「自分が半分死んでしまったような気がすることがある」
となっています。音楽の天使が現れてから
クリスティーヌは「天にも昇る歓喜」を感じていて、
それを「生き返った」とするならば、
キラキラしてくるのかも、と思いました。
だから、久保クリスはどこか浮足立って、うっかり笑顔になってしまう。
だって、音楽の天使がそばにいて、
素敵な秘密を胸に秘め、今まで「ゾンビ―」のようにしか
歌えなかった自分が「生気」を取り戻したのだから。
そんな状態も確かに現実離れした、いつも何かをうっとり夢を見て、
それははたから見れば「憑りつかれて」いるように見えるのでは?
自分が絶望しているところへ、
どこからか信じられない美声で歌が聴こえ、
しかもその声に従っていると自分のいまいちだったことが
すっごくうまくなって、しかも大役を務めることができたら。
ウキウキしますよね?
私なら年中無休でニヤニヤしてしまうでしょう
クリスティーヌはまだ20歳。
この年齢の無邪気さと、従順さ。
久保さんはそこも大いに意識したクリスティーヌを
選んでいるように感じました。

リトル・ロッテ
「君の赤いスカーフはどこへやった?」
「何のこと?」
鏡越しに映るラウルに向かって答える久保クリス。
しっかり鏡を覗き込んで、分かり易いです。
ここまでちゃんと鏡を見るクリスティーヌはいなかったので、
とても丁寧。そして、久保さんの言い回し、アクセント、
一音一音の明瞭さ、素晴らしいですね。
ちょっと子供っぽい話し方というか、幼さも残しているし、
久保さん、セリフに関しても天才やな、と思いました。
北澤ラウル・・・
「端正な顔に(その通りだと思います)
 輝く正直な瞳(はどこいった?)」
純朴さはすべてどこかに置いてきたパトロンが
クリスティーヌをものにするため食事に行こうとしてる。
「もうあの頃のラウルじゃないのね ラウル」
たは       ((((;゚Д゚))))))) 
どうしたことか、このラウルは。
人生酸いも甘いも知り尽くし、
あらゆるコネと知識を使って今度こそエリックを仕留め、
お前の一番大事なクリスティーヌを120%奪ってやる、
とばかりにプロローグから時空を超えてやってきたラウル版
を見るようです。

ザ・ミラー
わーたしのー 宝ものにぃぃ
相変わらず飛ばしに飛ばしている大声量で芝ファントム登場。
特にソワレはその歌声で鏡が割れて、
スライドさせる手間がはぶけるかもね、と思った程。

「わたしが いるのだあああああ
 そのなぁあああ かあああ にいいいい」
エンジェル・オブ・ミュージック!
 私の大切な方あああ 音楽の天使なの
 素敵なかたあああ

久保クリス・・・・凄いですね、この声量。
芝ファントムの大声量には大声量で応え、
そんな久保クリスの大声量にまた芝ファントムの返しが津波級。
2人の声で海が割れて海底を歩けそうです。
声量までもがフーガかい、とこの後どのシーンでも
これは繰り返されました。

The phantom of the opera
ターン・タッタッタッタッターン♪
名古屋公演は曲の半分をダミーが持っていくので、
非常に残念なシーンではありますが、
逆に目をつぶって、芝ファントムと久保クリスの
歌声をじっくり拝聴するナイスな時間です。
テープと云えども、芝ファントムの溢れる声量や
「そう 私だあああ」
の「そう」でグッと低音になる男祭りな声はたまりません。

来ました、ボート。
「夢の中でささやく 歌声こそ」
「あなたね」
この曲はテープなのですが、
実は東京公演ではボートを降りたところから
生歌だったりすることもあって、しかし最近は全面テープ仕様。
だって、声がスピーカーから聞こえてきますし、
そもそも口元と歌詞がずれたり、声量がない分
軽いお口の開け具合で、歌ってないな、と分かります。
ところが、この3公演に関しては、
ボートを降りたところから芝ファントムも久保クリスも生歌でした。
だってだって、声がこちらに移動してくるのが分かりましたので。
うおー!!やっぱり生歌いい~
「この心にひそむは」
お忙しいのはファントムで、
棒をクッションの下に置いて、自分が降りて、
クリスの手を取って、降ろす
のに歌いながら、なので毎回生歌の時はちょっとハラハラします。

「歌え 私の音楽の天使よ」
この時の久保クリスの表情は、とっても素晴らしいですね!
ほとんどのクリス役が夢見心地に歌い続ける中、
完全に覚醒した感いっぱいで歌う久保クリス。
だもんでその表情は、「わたし 歌えるわ!!!」の
歓喜絶頂で、瞳がキラッキラです。
「今 ああ ファントム・オブ・ジ・オペラ~」
あ~ああああ あ~あ ああ あ~
歓びと興奮のるつぼに高まっていく
久保クリスの生歌「あ~」。
こうして観てると、これもひとつのメイク・ラブなソング
と高井さんの一言はうなづけますが、ダイレクト過ぎるので
ここでは絶対書きません・笑。
芝ファントムのマントを右手だけでパーッと
見事に扇状に広げ、ボートの上へふわりと置く
さばき加減が大好きです!
芝さん背丈のマントはその面積も広く
まるで海原が広がるようで、とっても素敵

こちらも変わらず、腰にパシッと両手を当て、
セクシーファントム・スタート。
うーん。芝さんらしくていい感じもしますけど、
これから体育の時間でも始まりそうな先生の気合いみたい。
やっぱりここは「しっとり」動いてくれたらな~。
ゾクゾク~っとできるかも、な~。
オールバックをなでつけながら、
あれ、芝ファントムはこんなドヤ顔だったっけ?
でもそれはわりと好きだなぁとかなんとか思っていると
あっという間に、久保クリスの最高音。
「あ~!!!!」
これはさすがにテープかな?
でも久保さんの声で録ってますね。

The music of the night
最高音の歌声に、自分でも信じられない、
といった表情の久保クリス。
肩で息をつき、その視線を芝ファントムの方へ。

連れてー 来ーたー 甘美なる世界にー
これがまた飛ばしに飛ばしてくる芝ファントムの声量。
マラソンでしたら、もう10キロの地点で「仕掛けてきました」の状態です。
わーたーしーは お前に求めた
こんなところでスパークして、どうなってるんだ芝ファントム。

相変わらずの素晴らしい歌声。
声の出し方、当て方の変幻自在さは健在で、
3公演共きっちりキメてきました。
その歌声と目ヂカラで、クリスティーヌに
感情をぶつけていく芝ファントム。

「耳をすませて 聴いてみたまえ やさしい音楽を」
久保クリスの耳に手を押し当て、
手の甲で顔を引き戻し、チュ・・・
ってしない芝ファントムのきわどさ。
もうドキドキしちゃうなぁ・笑

「新しい未知の世界に 二人で旅立つのだ」
そう歌う芝ファントムに、
希望とあこがれいっぱいに、またまた
キラッキラの表情を見せる久保クリス。
あ~、もうすっごくカワイイです(´pωq`)

「心のおもむくま ま          !!!」

素晴らしい!!!
劇場いっぱいに芝ファントムの「ま・ま―」が広がり、
私は「ま・ま―」を浴びました。
もー完璧。本当に凄い。圧巻です。

「私にさわってほしい」
ここはなにがなんでも触らないですね・笑。
確かにここで触ってしまうと、
仮面をはぎ取られ、「おお クリスティーヌ」の
ところでギリギリふれなかったことが
さっきは、さわったじゃん。
と矛盾するような気もします。
が、それはそれ、これはこれ、で
クリスティーヌにサワサワしてるファントムを
観ると、ドキドキしますよね~(/∀\*)

「二人は歌うのだ 夜の調べの中にぃぃぃぃぃ...」
はぁ、、、美しい
完璧!Excellent!大拍手

つづく
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